研究課題/領域番号 |
18K04546
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
山崎 幹泰 金沢工業大学, 建築学部, 教授 (10329089)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 建築模型 / 模写模造 / 文化財 / 日本建築史 |
研究成果の概要 |
文化庁の模写模造事業で製作された39体の建築模型を対象とし、その製作年と製作者、製作背景を明らかにした。製作者は、伊藤平左衛門氏、和田安弘氏がその大半だが、近年は模型製作会社が行っていることを確認した。模型の仕様調査は、39基中34基について行い、写真撮影、仕様の記録などを行った。また模型製作に関する文献を収集した。さらにこれまでの展示活用の経緯として、国立歴史民俗博物館の開館により、模型のほとんどが同館に集約されたものの、その後、本学含め全国各地に分散したこと、模型の活用方法としては博物館での展示が行われているが、これまで製作された模型の内、約半数が現在活用されていない実態を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
建築模型はこれまで、建築とも工芸とも分類されることがなく、模型そのものの美術的、文化財的価値が認められる機会がなかった。文化庁の模写模造事業の建築模型は、あくまで文化財建造物保護事業の副産物であり、模型自体を作品と見なして、その製作背景や製作者の記録を残すことや、その価値を評価することを、これまでしてこなかった。そうした背景もあり、模型の展示機会が減少する中で、模型そのものの存在価値も薄れつつある。本研究において、建築模型を製作した背景や製作者が明らかになり、今後模型の活用を考えていく上での、基礎的な情報の基盤を築くことができた。
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