研究課題/領域番号 |
18K04550
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 岐阜市立女子短期大学 |
研究代表者 |
柳田 良造 岐阜市立女子短期大学, その他部局等, 名誉教授 (70510460)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 町並み色彩 / コミュニティ / 町並み色彩計画 / 自生的秩序 / 課題発見型イベント / 町並色彩 / 環境の教育力 / 色彩計画 |
研究成果の概要 |
アイルランドで町並み色彩調査等をもとに「創生型」町並み色彩計画の研究成果として啓蒙書『色を使って街をとりもどす』(学芸出版社、2020年3月31日)を上梓することができた。その内容はルネッサンス以降、建築学が見失ってきた色彩世界を建築実体に即して再発見し、建築家B・タウトなど色彩を設計デザインのテーマとした考え方が近代建築においても色彩が風土性の表現につながるものであることを明らかにしつつ、美しい町並みとは何かを探り、自生的秩序としての町並み色彩の可能性と重要性を描き出している。そこから建築と町並みの実体から捉え直す町並み色彩計画とその実践を提起している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、我が国での町並み色彩の研究ならびに町並み色彩計画の考え方が、実体としての建築物や町並みと切り離され、認知科学としての「色彩論」に基づき一元的に分析され計画されていた状況に対し、はじめて実体としての建築物や町並みをもとに町並み色彩を考える分析手法、計画の考え方を提起できたことは学術的にもインパクトをもたらすものになったと考えている。『色を使って街をとりもどす』を上梓後、東京、大阪など3都市で講演会を開催し、新たな町並み色彩の手法を発信することで、社会的な反響を得たが、さらに2021年4月には著作が不動産協会賞を受賞し、社会的評価を確立しつつある。
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