研究課題/領域番号 |
18K04551
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 仙台高等専門学校 |
研究代表者 |
相模 誓雄 仙台高等専門学校, 総合工学科, 教授 (20295405)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 蔵 / 屋敷 / 空間構成 / 建築史 / 日本史 / 庇 |
研究成果の概要 |
第一に、近世期の九州地方において諸藩が年貢米徴収のために設けた御蔵所の建築遺構や史料を調査し、熊本藩、柳川藩、小倉藩の御蔵所の建物配置の型式等を明らかにした。第二に、近世期の日本における幕府や諸藩の御蔵所に関する次の空間構成原理及び地方性を確かめた。1)建物配置には2つの基本形があった。2)計屋(検査所)は、御蔵所の建物配置を特徴付ける主な要素であった。3)御蔵の戸前に掛かる長庇は、計屋としての用途を獲得したり、回廊を形成したりして、御蔵所をより機能的にした。第三に、本研究を発展させるため、阿武隈川中流域の信達地方における郷蔵関連施設及び、河口港における幕府の御城米御蔵所の空間構成を検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近世期の日本各地に設けられた施設であるが、建築遺構が僅かであるため、これまでの建築史研究では研究の対象として取り上げられなかった幕府や諸藩の御蔵所の空間構成原理や地方性を検討することで、近世史研究における空白部分を埋めるとともに、日本の近世における建築文化の多様性を証明することができた。さらには、2016年の熊本地震の被災地における旧御蔵の復旧工事に立ち合うなど、活用や未来への継承に向けての視点を提供した。
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