研究課題/領域番号 |
18K04553
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 地方独立行政法人大阪市博物館機構(大阪市立美術館、大阪市立自然史博物館、大阪市立東洋陶磁美術館、大阪 (2019-2022) 公益財団法人大阪市博物館協会(大阪文化財研究所、大阪歴史博物館、大阪市立美術館、大阪市立東洋陶磁美術 (2018) |
研究代表者 |
李 陽浩 地方独立行政法人大阪市博物館機構(大阪市立美術館、大阪市立自然史博物館、大阪市立東洋陶磁美術館、大阪, 大阪歴史博物館, 係長 (10344384)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | ゴヒラ材 / ゴヒラ使い / 建築技法 / 建築構造 / 復元 / 台輪 / 縦使い / 石梁 / 接地面積 / 接地面積率 / 古代建築 |
研究成果の概要 |
本研究では先史~古代建築に用いられたゴヒラ材(五平材、断面長方形の材)の事例を収集し、部材的・構法的観点から検討を行うことで、次のような成果を得た。まず、南禅寺大殿ではゴヒラ角柱が用いられるが、その形状は唐代における一般的な柱の規格であった可能性があり、同様の柱が漢代から認められることを明らかにした。次に、岩橋千塚古墳群では石室内にゴヒラ石梁を用いる例があるが、その形状はかなり扁平で他の時代とは異なっており、またゴヒラ使いから縦使いへと架構法が変化するに伴って断面形状が正方形化・縮小化する傾向にあることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来ほとんど取り上げられることがなかった先史~古代建築におけるゴヒラ材とゴヒラ使いについて検討を行うことで、当時における多様な建築技術の一端を明らかにすることができた。また、ゴヒラ柱材が広く東アジアに認められたことによって、従来の円柱・方柱を中心とした研究に新たな視点を与えることができ、東アジア的な観点から建築技術の系譜を考える際にも新たな展望が得られることになった。
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