研究課題/領域番号 |
18K04587
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分24020:船舶海洋工学関連
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研究機関 | 弓削商船高等専門学校 |
研究代表者 |
村上 知弘 弓削商船高等専門学校, 商船学科, 教授 (60280476)
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研究分担者 |
池田 真吾 弓削商船高等専門学校, 商船学科, 助教 (00749707)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 高分子ゲル / 環境配慮型潤滑油 / VGP / 環境配慮型 / ゲル / 潤滑油 / 海洋環境 / 船舶 / 潤滑剤 / VGR |
研究成果の概要 |
本研究では、環境配慮型潤滑油をゲル化することができた。ゲル化の状態は明らかに吸水ゲルとは異なり、SEM画像からも吸水ゲルとは全く異なるフラクタル形状のような構造が見られた。また同潤滑油と本校練習船で使用している非環境配慮型潤滑油をFTIRで測定した結果では、練習船潤滑油が単純なスペクトルを示したのに対し、環境配慮型潤滑油は、スペクトルに多数のピークが表れており特徴的なピークからC=O伸縮結合を示した.また同潤滑油ゲルには温度依存性が見られ、低温度域ではグリース状となる.これらの結果から不飽和脂肪酸のように炭素2重結合をコントロールすれば、融点が制御できることが示唆できた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
環境に配慮した潤滑油の開発に関しては、大学などよりもむしろ海外の石油企業が積極的に開発を行ってきた。日本の企業も追従するように、これらの開発を行ってきた。潤滑剤をゲル状にすることによって、機械摩擦面との吸着作用が増し、油膜形成状況が向上し、グリースなどと比べても潤滑油として長寿命も確認されている。一方、船舶機関室ではこれまで油水分離処理の問題も大きな課題となっている。この点においても油分をゲル化することで、水分との差別化を図り、油と水を効率よく処理できる。本研究の結果から、油膜形成および機械摩擦面との吸着性が向上する。さらにSDGsの観点からも今後は一般商船への展開いくと考えられる。
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