研究課題/領域番号 |
18K04616
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25010:社会システム工学関連
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研究機関 | 公益財団法人大原記念労働科学研究所 (2021-2022) 成蹊大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
大倉 元宏 公益財団法人大原記念労働科学研究所, 研究部, 特別研究員 (30119341)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 視覚障害者 / 交通事故 / 転倒事故 / 事故事例データベース / 事故の未然防止 / 安全移動支援 / 視覚障がい者 / 事例研究 / データベースシステム / 事故防止 / 事故事例のデータベース / ロービジョン者の挑戦的行動 / 普段と異なる状況 / 健常者の周辺未確認 / ケーススタディ |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,視覚障害を有する歩行者における交通・転倒事故事例を可及的に多く集め,データベースとしてインターネット上に公開することで,未然防止に資することにあった。2023年4月末現在で公開事例は26件で、交通事故が14件、転倒事故9件、その他3件となっている。 交通事故の原因はすべて車両運転者の周囲未確認であり、しかも、事故後、車両から降りてくることもなく走り去る場合が少なくなかった。車両運転者における交通ルールと社会人としてのマナーの順守が指摘された。転倒事故防止のためには、視覚障害者は進路上の路面の確認が必須であり、特に、高所や不慣れな場所では細心の注意を要する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,視覚障害歩行者の交通・転倒事故について、被害者の現場への同行を得て、それに至るまでの歩道や車道上での行動,関係車両の動静および周辺の物理的な環境条件などを詳細に調べ、事故の原因に迫った。ここに他には見られない本研究の独創があった。 研究成果として,事故防止に向けて、視覚障害当事者の進路路面の確認や車両運転者の交通ルールの順守等の意識づけに加え、車両の動静をあらわす音信号や車両運転者に障害当事者の存在を示す光信号の提示などハードウェア面からのアプローチの必要性も指摘された。
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