研究課題/領域番号 |
18K04629
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25010:社会システム工学関連
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研究機関 | 星城大学 (2021-2022) 宇部工業高等専門学校 (2018-2020) |
研究代表者 |
中岡 伊織 星城大学, 経営学部, 准教授 (50469186)
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研究分担者 |
陳 韻如 滋賀大学, 経済学部, 教授 (00389404)
朴 唯新 県立広島大学, 地域創生学部, 教授 (20435457)
赤岡 広周 京都産業大学, 経営学部, 准教授 (70571074)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | イノベーション / cMOT / ネットワーク分析 / 自然言語処理 / ICT業界 / 自動車業界 / 特許分析 / 技術経営 |
研究実績の概要 |
本研究課題では,イノベーションの成果へとつながる価値獲得メカニズムにおいて,特許情報より技術開発の強みを明らかにするcMOTフレームワークを開発することを目的に研究を進めている.cMOTフレームワークではR&Dの方法・内容および開発人員の構成について,MOTにおける知見をもとに各々複数の観点(方法・内容:両利きの経営度合いや差別化領域の抽出など,人員の構成:サイロエフェクトやコア硬直性など)から各社の技術開発に対する取り組みに対して解析するフレームの構築を目指している. 本年度は,両利きの経営度合いについて,2020年に発表した度合を求める手法を用いて,そのスコアと技術開発に関わる人員の組織構造に着目して研究を進めた.組織構造を表す指標として新規プロジェクト度,グループとしての開発メンバーの継続度,開発ネットワークの密度,外部グループとの接続度,過去の技術開発の多様性度,新規メンバーの導入度などを用意し,両利きの経営度合いとの関係性について確認した. 本年度の成果としては,上記の研究成果をNakaoka etal.(2022)として,"Organizational Structure for Improving R&D Exploration Degree of ICT Companies"というタイトルでIEEE IEEM2022にて,「ネットワーク分析とテキスト解析にもとづく探索と活用の二刀流組織における人員配置に関する一検討」というタイトルで第38回ファジィシステムシンポジウムにて発表した. またこの他にも,自動運転技術と次世代自動車保全技術の国際競争力に着目した論文や海外企業の経営システムの変遷について明らかにした論文を発表した.これらの知見を活かし,技術開発への取り組みと経営システムとの関係など本フレームワークのさらなる発展を試みる.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究期間の中で,cMOTフレームワークとして予定していたおおよその解析フレームの構築について完成したこと,および業界ベースで分析するためのアプローチも加えて進められており,ほぼ順調に進んでいると考えられる.
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今後の研究の推進方策 |
次年度においても,cMOTフレームワークを様々な業界に当てはめながら,技術開発戦略を導くための研究を進めていく.またcMOTフレームワークとして追加可能な案件について,新たなフレームの開発へとつなげていく. 2022年度は国際会議などで発表できる機会が少なかったので,研究成果の論文化を推進する.
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