研究課題/領域番号 |
18K04647
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25020:安全工学関連
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研究機関 | 科学警察研究所 |
研究代表者 |
岡本 勝弘 科学警察研究所, 法科学第二部, 室長 (40356176)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 引火性液体 / ガソリン / 漏洩 / 蒸発速度 / 火炎 / 爆発圧力 / リスクマネジメント / 車両火災 / 火災 / 拡散 / 引火 |
研究成果の概要 |
本研究は、多成分系液体燃料であるガソリンの重量蒸発率を蒸発の進行を表す指標としてその物性変化をモデル化することにより、貯蔵容器から漏出したガソリン蒸気の拡散挙動の予測手法開発を目的とした。 10種類の自動車ガソリンを試料に選定し、蒸発の進行による蒸気圧変化を測定することによって、任意の温度・蒸発率における蒸気圧予測に必要な蒸気圧定数をそれぞれ導出し、ガソリンが貯蔵容器等から漏洩した場合に適用可能なガソリン蒸発拡散モデルを提唱した。 さらに、予測モデルにより得られたガソリン蒸気濃度から、着火時の爆発圧力を予測することによって、床面ガソリンに起因する爆発被害の評価手法を提唱した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ガソリン保管場所におけるリスクマネジメントには、漏洩ガソリンの蒸発拡散性状や着火後に想定される被害の大きさを事前に予測する必要があるが、ガソリンは200種類以上の成分で構成される多成分系の工業製品であることから、蒸発によって成分組成が変化して複雑な蒸発拡散挙動を示すことに加え、漏洩により床面に形成されるガソリン面積が変化することから、漏洩ガソリンに起因する火災危険性の正確な予測は困難であった。本研究で提案した手法は、ガソリン漏洩時におけるガソリン蒸発拡散挙動及び着火危険性の予測を可能とするものであり、床面に漏洩ガソリンに起因する火災危険性に評価に有用な情報を提供できるものと期待される。
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