研究課題/領域番号 |
18K04663
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25030:防災工学関連
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研究機関 | 東京都立産業技術大学院大学 |
研究代表者 |
嶋津 恵子 東京都立産業技術大学院大学, 産業技術研究科, 教授 (70424215)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | GNSS / Emergency Warning / Disaster Mitigation / システムズエンジニアリング / QZSS / EWS / 測位衛星システム / 世界標準 / L1S / 衛星通信 / 減災 / レジリアンス / 情報アーキテクチャ / 準天頂衛星通信システム |
研究成果の概要 |
日本国民は2011年の東日本大震災の経験から,大規模災害では被害が甚大な地域ほど日常利用している情報インフラが壊滅することを学習した.このことから,大災害の発生時にも耐えられる通信設備の構築技術の研究を進めるだけでなく,災害発生時の緊急避難に必要な情報配信のための暫定通信網をGNSSの利用で実現したいと考えた.一方,GNSSは測位情報を放送することを目的として設計されており,送信容量が非常に限定的である.そこでEC(European Committee)のGalileo衛星担当官と共同で,限定的な容量のメッセージ領域を最大限有効活用する緊急避難情報放送用のメッセージを開発した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コスパス・サーサット(COSPAS-SARSAT)システムは,海上での救助を目的として,船体や機体に備え付けられたビーコン発信機が発射する遭難警報の位置を人工衛星が検出し,それを最寄りの国や地域の救助機関等に直接配信する世界標準システムである.1988年のプログラム設立以降,世界45か国が参加し現在も運用されている.その一方で,位置以外の情報が避難に必要になるその他の災害を想定した人工衛星利用例は,存在しない. 本研究成果は,EUと共同で標準化を開始しており,GNSSのダブルユースを想定していることから,多くの種類の災害発生急性期の避難情報配信手段として世界中で導入される可能性がある.
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