研究課題/領域番号 |
18K04697
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分26020:無機材料および物性関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
村松 寛之 信州大学, 学術研究院工学系, 准教授 (70509984)
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研究分担者 |
林 卓哉 信州大学, 学術研究院工学系, 教授 (80313831)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | カーボンナノチューブ / ドーピング / ホウ素ドープ / ホウ素 / 熱電特性 / プラズマ処理 / グラフェン |
研究成果の概要 |
カーボンナノチューブの各層への選択的異元素ドープ技術の開発と新機能創出を目的とし、本研究では2層カーボンナノチューブ(DWNTs)を用いた。本研究により、外層CNTへの選択的窒素ドーピング、ホウ素ドーピングに成功した。窒素ドーピングでは外層CNTへドープ濃度を変化させることに成功し、窒素ドープを施しても内層CNTへの物性的影響は少なく電気化学触媒活性を向上させることを確認した。また外層CNTへの選択的ホウ素ドープにも成功し、外層CNTにホウ素ドープしても内層CNTへの構造・物性の影響が少なく、また熱電特性の向上を明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、外層CNTへ選択的に窒素、ホウ素のドーピング技術の開発を行い、またドーピング後の内層CNTへの物性変化の影響を実験的に明らかにすることができた。外層CNTへの窒素ドーピングではドーパント導入に起因した触媒活性の向上が確認できた。また外層CNTへの選択的ホウ素ドープの技術の開発にも成功し、内層CNTへの物性影響が少ないことを確認すると共に、熱電特性の向上を明らかにすることができた。本研究により外層への選択的異元素ドープによる特性向上が確認でき、今後の更なる高機能化のための足がかりとなることが期待できる。
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