研究課題/領域番号 |
18K04724
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分26030:複合材料および界面関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
新森 英之 山梨大学, 大学院総合研究部, 准教授 (40311740)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 金ナノロッド / 自己組織化 / タンパク質 / キラル組織体 / シリカコーティング / コアシェル構造 / 熱安定性 / CD活性 / side-by-side型会合 / end-to-end型会合 / 金属ナノロッド / キラル / 不斉記憶 |
研究成果の概要 |
タンパク質によってキラルに配列された異方性金ナノロッドの界面シリカコーティング及びその不斉記憶について検討した。金ナノロッドに血漿タンパク質を添加し、自己組織化的に負のキラリティーを有するキラル組織体を構築した後に、その界面をシランカップリング剤で被膜した。その結果、複数個の金ナノロッドをコア部に内包したコアシェル型ナノ粒子が得られ、それはキラル源のタンパク質は除去されていた。更にシリカ被膜化がコアシェル型ナノ粒子のキラリティーの熱安定性を向上させていた。以上のことより、タンパク質をキラル源とした不斉を記憶した無機系複合ナノ材料の創出が可能であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
光学活性を有する複合ナノ材料は安定性が高く、多くの情報を記憶でき、実用化が十分期待される物質である。そこで本研究では、多様性を持つタンパク質によって棒状の金微粒子をらせん状に配列させ、そのナノ界面を無機系シリカでコーティングすることで頑丈で安定的に光学的不斉シグナルを発する、即ち不斉記憶された複合ナノ材料を創出した。これは、光学的マルチ情報を組み込んだ新たなナノマテリアルと成り得るために学術的に意義深い。
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