研究課題/領域番号 |
18K04755
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分26040:構造材料および機能材料関連
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
鈴木 真由美 富山県立大学, 工学部, 教授 (20292245)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 林転位 / 非底面すべり / クリープ機構 / 転位再結合 / クリープ変形 / マグネシウム / 階段状c転位 / 一次錐面すべり / 転位下部組織 / 林転位強化 / 転位密度 / マグネシウム固溶体 / 高温クリープ |
研究成果の概要 |
マグネシウム(Mg)の高温長時間(クリープ)強度向上には,希土類元素の添加が有効である. しかしながら希土類元素の微量添加の効果は実用化温度域を超える高温域に限られ,実用化温度域で高温強度を得るためには、析出物を導入できる高濃度の添加が必要である. 本研究ではMg-Y系希薄固溶体に対して塑性変形時に導入される林転位を用いた0.5Tm(Tm:融点)以下の温度での長時間強度改善の可能性について検討した.その結果,林転位による強化は変形のごく初期に留まり,長時間強度にはむしろ弱化因子として作用することが明らかとなった.また,その要因として高温下でのa転位とc転位の再結合機構が提案された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題の目的の一つである階段状林立c転位の導入起源を明らかにし,また,階段状c転位と可動a転位の再結合による非底面すべりの再活性化の可能性を見出すことができた.この結果は研究開始時には予想していなかったもので,当初目的に掲げていた林転位強化とは逆の方向(すなわち弱化)の効果をもたらす結果となったが,マグネシウムのような塑性加工が比較的困難な材料に対して転位の再結合を利用し,その加工性を改善できる可能性を得ることが出来た.
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