研究課題/領域番号 |
18K04759
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分26040:構造材料および機能材料関連
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研究機関 | 鈴鹿工業高等専門学校 |
研究代表者 |
和田 憲幸 鈴鹿工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (30342504)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
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キーワード | 発光ダイオード / 蛍光体 / 低融点 / ガラス / マンガン / 銅 / 銀 / アンチモン / リン酸塩ガラス / マンガンイオン(II) / 赤色蛍光 / 赤色蛍光体 / 低融点ガラス |
研究成果の概要 |
色弱者に対応した高輝度でブロードな赤色蛍光体波長変換発光ダイオード(赤色PCLED)を実現するために,紫外励起および低融点特性を有する銅,銀およびアンチモンを共添加したマンガンイオン(II)含有リン酸塩ガラスの作製を試み,それらの蛍光特性とガラス転移点特性を調査した.その結果,溶融温度と時間を制御することで銅イオン(I),Agイオン(I),Agクラスターの濃度を制御し,紫外励起を可能とした.また,アンチモンイオン(III)の添加によっても紫外励起と低融点化を可能とした.これらから,赤色PCLED用の赤色蛍光を有するMn2+含有リン酸塩ガラスを得ることに成功した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
色弱者の多くは,約620 nm以上の可視光線(赤色光)を視覚できないため,高輝度赤色の発光ダイオード(LED)(発光波長625 nm)を用いた赤信号や電光掲示板など公共の表示装置が視覚できない問題がある.本研究では,紫外励起下において高輝度でブロードな赤色蛍光を発現する低融点ガラスを作製することに成功した.このガラスを用いて励起光源の紫外LEDチップを被覆することで,健常者には赤色に,色弱者には橙色に見える高輝度かつブロードな赤色発光を有する赤色PCLEDが実現でき,上述の問題が解決される成果をえている.
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