研究課題/領域番号 |
18K04778
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分26050:材料加工および組織制御関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
日野 隆太郎 広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 准教授 (10283160)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 高張力鋼板 / 伸びフランジ変形 / 成形限界ひずみ / 面内引張曲げ試験 / 穴広げ試験 / ひずみ勾配 / 有限要素解析 / 成形限界 / 破断クライテリオン / プレス成形 |
研究成果の概要 |
帯板の面内引張曲げ試験という新たな伸びフランジ成形性評価試験を提案し,590~980MPa級高張力鋼板について伸びフランジ成形限界の評価と予測を行った. 面内引張曲げにおいて2種の破断形態(板縁から割れる縁割れ,板縁から離れた位置を起点とする内割れ)があることを明らかにし,付与張力,鋼板強度,板縁性状が割れ形態や成形限界に及ぼす影響を整理した.またひずみ勾配と伸びフランジ成形限界ひずみの関連を明らかにし,同一のひずみ勾配では面内引張曲げの伸びフランジ成形限界は穴広げ試験のそれより高いことを示した.板縁性状が良好な場合,有限要素解析による面内引張曲げの伸びフランジ成形限界予測が可能であった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新たに提案した面内引張曲げ試験という伸びフランジ成形性評価試験により,板縁が凹型となる従来の穴広げ試験で得られた伸びフランジ成形限界のデータは板縁が凸型となる面内引張曲げ変形には適用できないことが示された.一方で面内引張曲げ試験においても従来の穴広げ試験と同様に縁割れ・縁割れの2種の破断形態があること,ひずみ勾配の増大に伴い伸びフランジ成形限界ひずみが増大すること,材料強度の上昇に伴い伸びフランジ成形限界ひずみが低下することなどが示された.これらの知見はプレス成形の現場における縁割れ評価法の改善,縁割れ予測精度の向上に寄与するものと考える.
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