研究課題/領域番号 |
18K04799
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分26060:金属生産および資源生産関連
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
高須 登実男 九州工業大学, 大学院工学研究院, 教授 (20264129)
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研究分担者 |
伊藤 秀行 九州工業大学, 大学院工学研究院, 嘱託教育職員 (90213074)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 排水処理 / マグネタイト生成 / 金属鉄 / 共擦り / モデル化 / 処理特性 / 操作因子 / 重金属 / モデル |
研究成果の概要 |
本研究では、金属鉄を用いたマグネタイト生成による新しい排水処理法における各種操作因子が処理特性に及ぼす影響を明らかにした。詳細なデータが取得可能な小型装置を設計・製作した。その上で、操作因子の中で撹拌速度と酸素の供給速度の影響を調査した。処理特性としてpH,ORP,DOや、溶存Fe濃度の経時変化を把握した。本処理法ではマグネタイトが安定に生成されることが確認された。さらに、粒子生成速度は、時間に依らず一定で、撹拌速度の2乗に比例する項と容器に供給した混合気体の酸素濃度に比例する項との和で近似できることを明らかにした。また、As, Se, B, Zn を除去対象元素とした処理特性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
環境保全の観点から重金属類を含有する水の浄化は重要である。環境基準や排水基準をますます厳しくする傾向にあり、それを満たすための経済的な負担は増加している。そのため、除去能力が高く、かつ簡便でコンパクトな処理法および装置が求められている。処理対象水中で粒状の鉄を混合する新しい技術による排水処理システムを多方面で実用化していくためには、工学的見地から処理の定量評価とそれに基づく最適化が必要である。今回の研究では、これらのデータを取得するための手法を確立した上で、基本処理特性を明らかにした。これら本研究で得られた成果を活かすことで、今後、多様な排水処理への適用が期待される。
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