研究課題/領域番号 |
18K04827
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分27020:反応工学およびプロセスシステム工学関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
柿部 剛史 兵庫県立大学, 工学研究科, 助教 (00633728)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | イオン液体 / セルロース / バイオマス / 置換基修飾反応 / 置換基分布 |
研究成果の概要 |
本研究ではセルロース系バイオマスの高度利用を目指し,役割の異なるイオンからなる混合イオン液体(多機能性イオン液体)を構築した.調整した混合イオン液体は,単一のイオン液体と同程度のセルロース溶解性を示した.さらにこの混合イオン液体中でセルロースのアセチル化を行った結果,単一のイオン液体と比較して1.6倍の置換度を示すアセチルセルロースを得ることができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,セルロース系バイオマスの高度利用を目指し,セルロース溶媒と官能基修飾反応触媒としてのイオン液体からなる混合系を調整し,温和な条件下でセルロース誘導体を合成した.従来の材料では困難であった①複数の機能性の付与と,②ハンドリング性能の保持を両立する方法として混合系に着目した多機能性イオン液体を開発することができた.この混合イオン液体を溶媒として,高効率にセルロースの誘導体を低温・短時間で合成することができ,石油由来材料に替わる再生可能な機能性材料を,より低いエネルギーコスト下で合成するための指針を得ることができた.
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