研究課題/領域番号 |
18K04847
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分27040:バイオ機能応用およびバイオプロセス工学関連
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
前田 義昌 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (30711155)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 異質倍数体 / 雑種強勢 / 微細藻類 / 珪藻 / ゲノミクス / トランスクリプトミクス |
研究成果の概要 |
珪藻Fistulifera solarisは微細藻類の中で唯一報告されている異質倍数体(雑種)生物である。異質倍数体生物は、両親種よりも優れた性質を示す雑種強勢と呼ばれる特性を示す場合があり、動物や植物の異質倍数体でその分子メカニズムが研究されている。本研究では、脂質を高蓄積し、バイオ燃料原料の生産ホストとしても期待されるF. solarisにおいて、雑種強勢に関与する鍵因子を探索するため、ナノポアシークエンサーを用いた詳細なゲノム解析と、遺伝子発現解析を行った。その結果、タンデムリピート構造を持つ脂質生合成遺伝子など、近縁種珪藻のゲノムには無い、特徴的なゲノム構造を複数発見することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
異質倍数体珪藻F. solarisのゲノム構造は、これまでの研究においても解析されている。しかし、従来のシークエンシング法ではカバーできない領域があり、染色体レベルでのアセンブリングは行えていなかった。本研究では、これまでの解析できなかった領域のDNA配列を取得し、染色体構造全体の把握に成功した。新たに配列取得した領域には、タンデムリピート構造を持つ脂質生合成遺伝子など、他の微細藻類には見られない、異質倍数体珪藻に特有の特徴が発見された。新たに得られた知見は、微細藻類の脂質代謝への理解と、バイオ燃料をはじめとする有用物質生産の効率化に有用であることから、学術的、および社会的に意義がある。
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