研究課題/領域番号 |
18K04851
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分27040:バイオ機能応用およびバイオプロセス工学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
松田 史生 大阪大学, 情報科学研究科, 教授 (50462734)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 出芽酵母 / 代謝工学 / 定量プロテオミクス / 代謝フラックス解析 / 代謝熱 / 定量プロテオーム解析 / 代謝制御機構 / 酵母 / 有用物質生産 |
研究成果の概要 |
有用物質を大量生産可能な出芽酵母株を分子育種するには、酵母細胞内代謝経路の律速段階を同定し、その制御メカニズムを解明して、解消していくことが必須となる。そこで実用酵母株の高い発酵能力に着目し、実験室酵母と清酒酵母、パン酵母、ワイン酵母、計7株の発酵特性、代謝フラックスと、酵素発現量プロファイルの比較を行った。その結果、ATP再生及び消費にかかわる酵素発現量の変動が、ATPの供給量の増加につながり、さらに、代謝熱の生成による低温耐性およびエタノール生産速度の向上に寄与することを見出した。これらの知見をもとに、解糖系代謝速度の向上に寄与する代謝改変に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、出芽酵母実用株(清酒酵母、パン酵母、ワイン酵母)の優れた発酵能力の背景にあるメカニズムの解明を試みた。その結果、実用株ではエネルギーの生産、消費が多くなるよう、代謝酵素発現量が調節されており、酵母の低温耐性や高いエタノール生産速度の向上に寄与することを明らかにした。これらの知見は、出芽酵母のストレス耐性を生かしつつ微生物発酵法で化成品原料を生産するバイオプロダクション技術の実現に寄与する。
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