研究課題
基盤研究(C)
免疫細胞を活性化することができる核酸分子であるCpGオリゴデオキシヌクレオチドについて、核酸分子が形成する立体構造を改変することで、免疫活性化機能を改変することを達成した。申請者は細胞核内に存在するテロメアで形成する核酸の立体構造であるグアニン四重鎖構造に着目し、グアニン四重鎖構造配列にCpGオリゴデオキシヌクレオチド配列を導入することで、CpGオリゴデオキシヌクレオチドの安定性と細胞への取込を改善し、従来の分子よりも高い免疫活性化能持たせることを達成した。
本研究では、ワクチンに添加されている免疫賦活化剤(アジュバント)として利用することができる分子の開発を進めた。アジュバントはワクチンの効果を高める機能を持つ。CpGオリゴデオキシヌクレオチドは現在までにアジュバントとして使用されている水酸化アルミニウムと比較して、安全性が高く副作用が低いと考えられているが、安定性と機能が劣っていた。本研究では、核酸の立体構造を制御することにより天然核酸由来のCpGオリゴデオキシヌクレオチドの安定性と機能を向上させることを達成しており、成果は安全かつ効果の高いワクチンアジュバントの実用化に寄与する。
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すべて 国際共同研究 (10件) 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 4件、 査読あり 6件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 2件、 招待講演 1件) 備考 (6件) 産業財産権 (1件)
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