研究課題/領域番号 |
18K04863
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分28010:ナノ構造化学関連
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
吉田 絵里 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (60263175)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 人工細胞モデル / 高分子ジャイアントベシクル / 生体膜 / 自己組織化 / 両親媒性ジブロック共重合体 / 光精密リビングラジカル重合 / 重合誘導型自己組織化 / 人工生命 / 人工細胞膜モデル / 赤血球 / 感熱応答挙動 / 形態変化 / オートファジー融離膜 / 高分子ベシクル / 出芽 / 神経細胞 / 両親媒性ブロック共重合体 / 精密リビングラジカル重合 / ジャイアントベシクル / ベシクル膜 / 反応性結合部位 / 人工核膜モデル / 有窓ベシクル / 出芽分離 / 形態安定性 / ベシクル輸送 / 増殖 / 合成高分子 / 臨界充填形 / 人工細胞 / 分子集合体 |
研究成果の概要 |
本研究は、天然には存在しない化合物から人工的に生命をつくり出せる可能性を実験的に示すこと目的として、細胞の生体膜の形態や動的挙動を、細胞と類似の構造をもつ、合成高分子の集合体に発現させることに成功した。生体膜の1形態である、多数の貫通した細孔を持つ核膜の形態や、神経細胞の軸索や樹状突起構造、ヒト赤血球の温度による形態変化、オートファジーに関与するカップ状単離膜の形成過程等を、両親媒性ジブロック共重合体の設計とその自己組織化を通して、共重合体を構成単位とする高分子ジャイアントベシクルでつくり出し、非天然の合成高分子から人工生命を創製できる可能性を実験的に証明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、生物学をはじめ、高分子化学や有機合成化学、コロイド化学、超分子科学など、幅広い分野に人工生命創製の手がかりを与えるものであり、学術的研究の進歩と発展を促す。また、生命誕生の起源の解明を助ける。一方、単細胞生物であるバクテリアの人工モデルとして、その生産活動を利用したバイオ燃料開発への応用や、極限環境条件下で増殖する古細菌のモデルとして、極限環境に生息するバクテリアの工業的な利用にも役立つことから、産業の発展にも寄与する。
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