研究課題/領域番号 |
18K04867
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分28010:ナノ構造化学関連
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
吉村 英恭 明治大学, 理工学部, 専任教授 (70281441)
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研究分担者 |
安井 幸夫 明治大学, 理工学部, 専任教授 (80345850)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | フェリチン / マグネタイトナノ粒子 / マグネタイト / 単結晶 / 温熱療法 / ナノ粒子 / ナノ結晶 |
研究成果の概要 |
フェリチン分子に含まれるHとLサブユニットの割合を、プラスミドを変えることで調整できることを示した。HとLの割合は、ある程度の分布をもって発現され、陰イオン交換樹脂MonoQによりある程度分離することができた。フェリチンにより生成したナノ粒子はLサブユニットだけの場合が特に優れていることがわかった。Hサブユニットが含まれるとフェリチンの空洞内部を十分埋めるようなナノ粒子ができにくいことが確認された。 Lサブユニットフェリチンで作製したマグネタイトナノ粒子を3.0MHzの交流磁場中(磁場0.5mT)においたところ、2分間で20℃の温度上昇がみられ、温熱療法に使えることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
フェリチンの殻中にマグネタイトナノ粒子単結晶を成長させるには、鉄酸化部位をもたないLサブユニットだけで構成されるようにして、できるだけ種結晶の生成を抑える必要があることを示した。無機物の単結晶はタンパク質の殻に囲まれており、生体適合性が高く医療への応用が期待できる。一つの応用としてこの粒子を高周波磁場中に置くことで発熱することを示したことは、温熱療法の発展に大きく寄与できると考えられる。特にフェリチンを遺伝子操作することで癌細胞に特異的に結合するようにできるので、磁性体ナノ粒子を集中的に癌細胞に集めることができ発熱効果が大きくなることが期待できる。
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