研究課題/領域番号 |
18K04887
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分28030:ナノ材料科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
馬場 耕一 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (00436172)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 薬剤ナノ結晶 / ステロイド / 眼内移行性向上 / 製剤の分散安定性 / 点眼液 / フルオロメトロン / 分散安定性 / 薬剤ナノ結晶点眼液 / 結晶成長抑制 / 難水溶性薬剤 / ナノ材料科学 / 製剤安定性 / ナノ材料科学関連 / ナノ結晶水分散製剤 |
研究成果の概要 |
薬剤ナノ結晶点眼液は、ナノオーダーの粒子サイズ効果の為、眼内への薬物進達性の向上が期待できる。しかしながら薬剤ナノ結晶は水中で凝集しやすい為、製剤化の観点から長期的な粒子水分散安定性の確保が必要である。本研究テーマは、ナノ結晶水分散製剤の長期的な水分散安定性を確保できる方法論の解明と技術開発とした。成果として、ステロイド系眼科薬剤であるフルオロメトロンのナノ結晶点眼液の作製法を新たに開発し、ナノ結晶の表面をラノリンという化合物で被覆することで、冷蔵保存で半年程度は薬剤ナノ結晶の水分散安定性を確保できる方法を見出した。今後ナノ結晶水分散製剤の研究開発に役立つことが期待できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般に点眼液の眼への移行性は低いとされる。これは眼には様々なバリア機能が発達している為である。例えば、瞬きや涙液によって点眼後の薬剤は速やかに目の表面から洗い流され、鼻腔を通り体全体に拡散される。このため体全体への副作用が問題になることがある。点眼液を効率よく眼の中に移行させることが一つの課題であるが、我々は薬剤をナノメートルオーダーまで小さくしたナノ結晶点眼液の作製に成功し、点眼薬剤の眼内移行性が向上することを明らかにした。また比較的長期間、薬剤ナノ結晶の粒子分散性を確保できた。将来的にナノ結晶点眼液の開発が期待されるが、技術開発の際に役立つ基礎研究的な成果を挙げることに成功した。
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