研究課題/領域番号 |
18K04896
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分28030:ナノ材料科学関連
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研究機関 | 神戸学院大学 |
研究代表者 |
瀧本 竜哉 神戸学院大学, 薬学部, 助教 (10590044)
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研究分担者 |
佐々木 秀明 神戸学院大学, 薬学部, 教授 (30122245)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | チアクラウン部位導入反応 / 水銀イオン選択的捕捉 / 水分散性ナノダイヤモンド / カリックス[4]チアクラウンー5 / ヘテロシクロファン / 有機水銀(II)化合物 / NMR滴定 / 計算化学 / 有機水銀(II)化合物 / 結合定数 / 金属錯体 / カリックス[4]チアクラウン-5 / 有機水銀(II)化合物 / 吸着剤 / カリックス[4]チアクラウン-5 / 吸着材 / 水銀イオンの選択的捕捉 / 水銀錯体の確認方法 / 水銀イオンとの結合定数 / ナノ粒子への表面修飾 / 水銀イオン / カリックスクラウン / ナノダイヤモンド / 蛍光プローブ / HSAB則 |
研究成果の概要 |
カリックス[4]チアクラウン(CA4SC5)の合成反応は低収率であったが、反応条件の検討を行うことにより、80%程まで収率が向上した。次に、CA4SC5の水銀の捕捉能の評価方法について検討を行った。CA4SC5が水銀を捕捉した際、NMRスペクトルのクラウン部位のシグナルは低磁場へシフトするが、その度合いによって溶媒のシグナルと重なり正確な捕捉能の評価ができないことが問題となった。我々は水銀を捕捉した際、CA4SC5の構造が変化することに気づき、CA4SC5のt-Bu基やベンゼン環のプロトンの挙動を追跡することにより、その結合能を評価できることを見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
社会的意義は、地球上へ水銀の排出量が増加している昨今、水銀を選択的に捕捉する技術は重要である。また、その技術の向上のためには、その捕捉能を簡便に評価する方法もまた重要である。今回はそれらの技術を開発した研究内容となっている。 次に学術的意義は、CA4SC5が水銀イオ員を捕捉した際に、その結合能に比例して構造が変化することを見出した。CA4SC5の様にリジットなシクロファンは、錯体形成の度合いに比例して全体の構造が変化することをが分かり、リジットなシクロファンの結合定数を求める際に、NMR滴定が有力な方法になることが分かった。
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