研究課題/領域番号 |
18K04908
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分28040:ナノバイオサイエンス関連
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
津金 麻実子 中央大学, 理工学部, 共同研究員 (00469991)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | リポソーム / 人工脂質膜小胞 / 膜融合 / 電気融合 / マイクロ流体デバイス / 脂質膜小胞 / マイクロデバイス |
研究成果の概要 |
本研究では、生体由来の小胞の検出や解析を想定したナノスケール小胞の効率的な電気融合を実現するデバイスを開発した。微細加工技術で作成したデバイスは、ガラス基板上にシリコン電極とリポソームを保持するPDMS製のマイクロウェル構造を有する。リン脂質から界面通過法を用いてリポソームを作製後、金属メッシュフィルターを用いてサイズが異なる2種類のリポソームを調製し、デバイスに導入した。蛍光顕微鏡の観察下で電気パルスを印可することにより、大小2サイズのリポソームの融合が確認された。本デバイスはマイクロウェル構造により融合前後の比較や統計処理が容易であり、効率的で網羅的な小胞の融合解析への寄与が期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
電気融合法は電気パルスで膜融合を実現する汎用的方法であるが、これまで直径1マイクロメートル以下の小胞の電気融合は困難であった。本研究では、電極を微細加工により作製し、さらにマイクロウェルと組み合わせた新規デバイスを開発した。エクソソームに代表される小胞は生体において多岐にわたる機能を担っており、これらの生化学的解析に単離精製した小胞とリポソームの融合が活用できることが期待される。従来はハイブリドーマ作製など直径10マイクロメートル前後の細胞同士で培われてきた技術を、ナノスケールの小胞にも適用することで、バイオテクノロジーが扱う膜操作の適用範囲が格段に拡張すると考えられる。
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