研究課題/領域番号 |
18K04917
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分28050:ナノマイクロシステム関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
細川 和生 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 専任研究員 (00373366)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | マイクロ流体チップ / マイクロRNA |
研究成果の概要 |
マイクロRNA(miRNA)はがんなどを早期に診断するための次世代バイオマーカーとして期待されている.本研究では,研究代表者が独自に開発してきた「自律駆動マイクロ流体チップ」を活用することにより,短時間で高感度にmiRNAを検出できる方法を開発することが目的であった.すでにmiRNAを20分で検出することに成功していたので,本研究では感度の改善が主要な課題であった.まず反応液組成の最適化を行い,5種類のmiRNAで検出限界を10倍ないし100倍程度改善した.さらにこの反応液組成をヒト由来試料に適用し,3種類のmiRNAの発現量を測定したところ,従来法による測定結果と良く一致した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
マイクロRNA(miRNA)による遺伝子の発現制御は,細胞の分化・がん化・アポトーシスなど細胞活動の根幹に関わっており,これらの異常はがんやアルツハイマー病の発病・進行に直結するものである. miRNAはこれら疾病を早期診断するためのバイオマーカーとして期待されている.従来,miRNAの検出・定量には定量逆転写PCR,マイクロアレイなどが用いられてきたが,測定時間とコストに課題がある.本研究で得られたmiRNA測定法は従来法に比べて迅速・低コストであり,上記疾病の簡易診断の実現に近づいただけではなく,一般的な生物学研究にも有用なツールとなりうる.
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