研究課題/領域番号 |
18K04966
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分30020:光工学および光量子科学関連
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研究機関 | 室蘭工業大学 |
研究代表者 |
加野 裕 室蘭工業大学, 大学院工学研究科, 准教授 (80322874)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 表面プラズモン / 屈折率計測 / 顕微計測 / 生体分子計測 / 屈折率測定 / 生体関連分子 / 認知症原因関連物質 / 集束表面プラズモン / アミロイドβタンパク質 / 凝集特性評価 / 凝集過程計測 / 生体関連分子計測 |
研究成果の概要 |
集束表面プラズモンを測定プローブに用いて金属表面の光近接場における局所的な有効屈折率を高感度に測定する手法において,環状瞳照明系と共焦点検出系を導入することによって,面内空間分解能がおよそ30%程度向上することを計算によって示し,これを実現する光学系の提案と試作を行い,試作装置による透明微小球観察を行った.さらに,表面プラズモンの伝搬定数測定を行うことで,認知症原因物質の一つとされるアミロイドβタンパク質の凝集特性評価を試みた.その結果,アミロイドβタンパク質凝集体の100ナノメートル程度堆積するまでの過程を定量的に追跡できることを確認し,凝集測定評価における有用性を明らかにした.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,基板表面の光近接場における屈折率を,光の回折限界を超える空間分解能で高感度に測定する手法を開発した.これによって,さまざまな生体関連分子の相互作用を無標識で捉えることが可能になるため,たとえば,蛍光標識が相互作用における本来特性を変えてしまう懸念を取り除くことができる.本研究の成果を用いることで,認知症の予防や症状の進行抑制に有効な物質の探索が加速されると期待される.
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