研究課題/領域番号 |
18K04996
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分31010:原子力工学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
若林 源一郎 近畿大学, 原子力研究所, 教授 (90311852)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | シンチレータ / 自己放射化 / 熱中性子束 / ヨウ化セシウム / カドミウムフィルタ法 / 熱中性子炉 / 内部転換電子 / Cs-134m / 二次中性子 / 放射線治療場 |
研究成果の概要 |
ヨウ化セシウム(CsI)シンチレータに中性子を照射すると、シンチレータ中に含まれるヨウ素とセシウムが放射化され、放射化生成物としてCs-134mとI-128が生成される。これらの生成物はシンチレータ中に内部線源として含まれるので、きわめて高い検出効率で放射能を測定することができる。また、短時間の照射で大きな放射能が得られるので、高感度の測定が可能である。本研究では、1回の短時間の中性子照射によってシンチレータ中に二種類の核種(Cs-134mとI-128)が生成されることを利用して、カドミウムフィルタ法を用いずに熱中性子束を簡便に測定する方法を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発した中性子測定法は、従来の方法よりも簡便に高感度な測定が行える方法である。従来の放射化法では、熱中性子束を求める際にカドミウムフィルタ法を用いる必要があり、2回の中性子照射が必要であった。また弱い熱中性子束を測定するためには長時間の照射が必要であった。本方法では、短時間の1回の照射で比較的弱い熱中性子束を精度よく定量することが可能であり、放射線治療場で発生する二次中性子の測定や、低出力原子炉を用いた照射実験における中性子束測定に活用することができる。
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