研究課題/領域番号 |
18K05053
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分32020:機能物性化学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
押切 友也 北海道大学, 電子科学研究所, 特任准教授 (60704567)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | プラズモン / 近接場イメージング / 光電子顕微鏡 / キラリティ / 近接場スペクトル / 近接場円偏光 / 光化学 / 局在プラズモン / キラリティー / 近接場 |
研究成果の概要 |
本研究を通して、円偏光照射下での近接場特性について、多光子光電子顕微鏡を用いてその空間分布およびスペクトル、緩和時間を高い空間・エネルギー・時間分解能で定量的に計測することに成功した。アキラルな金ナノ長方形近傍の近接場のキラルな空間分布が直線方向のプラズモンモード同士の干渉に基づくものであり、円偏光による外因的なものであることが明らかとした。また、直交する金ナノロッドダイマーを用いて近接場緩和時間の計測を行った。直交金ナノロッドダイマーに左右円偏光を者入励起される励起される反対称・対称モードの位相緩和時間計測から近接場のフェムト秒スケールでのキラル光学応答過程を明らかにする直接的な証拠を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を遂行するに当たり、多光子光電子顕微鏡を用いてその空間分布およびスペクトル、緩和時間を高い空間・エネルギー・時間分解能で計測する手法を開発した。これは今後の近接場キラリティーの研究のモデルケースとなる方法論である。さらに、近接場キラリティの発現起源について、モード間干渉という新たな解釈を提案した。これは本研究に限定されるものでは無く、種々のプラズモンモードの近接場キラリティーの理解に貢献する。
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