研究課題
基盤研究(C)
室温級のラジカル―金属スピン間の磁気結合力を活用したフェリ磁性体の構築を目指し、新規のデュアルラジカルキレート配位子の開発と、これを用いた金属錯体の構造と磁性の解明を行った。[3座+2座]キレート可能なビラジカル配位子の開発では、溶解性を向上したtert-ブチル基置換体について、ラジカルの前々駆体であるジブロモ体までの合成に成功した。一方で、[2座+2座]型マルチラジカルキレート配位子を用いた錯体では、ニッケル(II)二核錯体を単離し、結晶構造解析と磁性を明らかにしてきている。量子化学計算と合わせて交換相互作用の詳細を解明し、研究成果報告の論文を準備している。
室温級のラジカル―金属スピン間の磁気結合力を効率的に高次元に架橋するための新規配位子作りを進展させることができた。この成果を元にさらなる配位子合成を進め、従前にはない室温動作する異方性の強い分子フェリ磁石の構築の足掛かりとする。新規なデュアルラジカルキレート配位子に関する成果発表は、(英国)王立化学会の国際学術誌のひとつであるNew Journal of Chemistryに掲載され、バックカバーに選ばれるなど高い評価を得た。
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すべて 雑誌論文 (20件) (うち国際共著 8件、 査読あり 20件、 オープンアクセス 10件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 3件) 備考 (2件)
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