研究課題/領域番号 |
18K05064
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分32020:機能物性化学関連
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研究機関 | 兵庫県立大学 |
研究代表者 |
田島 裕之 兵庫県立大学, 理学研究科, 教授 (60207032)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 蓄積電荷測定法 / 電荷注入障壁 / ACM / 有機デバイス / 有機FET / フタロシアニン / ペンタセン / 有機半導体 / 変位電流法 / 有機/金属界面 |
研究成果の概要 |
蓄積電荷測定法(ACM)は、電極1(M1)、絶縁体(Ins)、有機半導体(OS)、電極2(M2)からなるMIOM接合の電子構造を調べる実験手法である。この手法は申請者が2016年度に初めて報告した。本研究は、この手法を実験、理論の双方で発展させることを目的とした。申請者はMIOM接合における電荷抽出プロセスには、熱平衡(TE)型と非熱平衡(NTE)型の両方があることを明らかにした。前者では電荷の抽出はIns/OS界面とOS/M2界面の両方で同時に起こる。一方で後者ではOS/M2界面での抽出が終わった後で、Ins/OS界面での電荷抽出が起こる。ACMの実験ではNTE型の電荷抽出の方が都合が良い。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
有機薄膜デバイス作成においては、金属/有機半導体あるいは絶縁体/有機半導体等、種々の界面の物性を理解する必要がある。しかしながら、このような実験を系統的に行う実験手法は、光電子分光測定等、分光学的手法に限定されており、実デバイスを用いた実験手法は報告されていなかった。本研究は実デバイスを用いた新しい実験手法の開発に関連するものであり、今後の有機薄膜デバイス作成に大きな影響を与えることが期待される。
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