研究課題/領域番号 |
18K05077
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分33010:構造有機化学および物理有機化学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
廣瀬 崇至 京都大学, 化学研究所, 准教授 (30626867)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ヘリセン / π拡張 / キラリティー / 円二色性 / 分子バネ / 単結晶構造解析 / 量子化学計算 / 単結晶構造 / 分子ワイヤー / 励起状態ダイナミクス / 中性ラジカル / エナンチオマー分離型 / カラムナー構造 / らせん反転 / 分子ばね定数 / 芳香族性 / 過渡吸収分光 / 芳香族化合物 / らせん構造 / π共役 |
研究成果の概要 |
本研究では、π拡張型らせん状化合物の合成とキラルな分子構造に由来する特徴的な分子機能の調査を行った。ヘキサベンゾコロネンをらせん状に展開した構造を持つπ拡張型ヘリセンは、らせん長の伸長に伴いHOMO-LUMOギャップが顕著に小さくなる特徴を有すること、また、ベンゼン環が正六角形状に縮環したケクレンをらせん状に展開したπ伸長型ヘリセン誘導体が、π伸長前の従来のヘリセンと比較して約10分の1の分子ばね定数をもつ柔らかい分子バネとして振る舞うことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、π拡張型およびπ伸長型らせん状化合物にユニークな物性の一般性を実験的に示すことができ、分子構造とキラルならせん構造に由来する物性との関係性についての新たな知見を得ることができた。具体的には、均一にπ拡張したらせん状分子は「世界最高レベルの優れた円偏光応答性」を示し、π伸長型らせん状分子は「高い柔軟性を持つナノスケールの分子ばね材料」としての応用が期待できることを明らかにした。
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