研究課題/領域番号 |
18K05079
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分33010:構造有機化学および物理有機化学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
平尾 泰一 大阪大学, 理学研究科, 講師 (50506392)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 電子移動 / 有機ラジカル / 刺激応答性分子 / 化学結合論 / クロミズム / 光物性 / 磁気物性 / 構造・機能材料 / 複合材料・物性 / 物性実験 |
研究成果の概要 |
強力な電子供与性あるいは電子受容性をもつ骨格を組み合わせて結合した化合物を複数合成し、それらを様々な条件下で多様な測定手法をもって分析することで、環境刺激応答性を評価した。電子供与性の骨格と電子受容性の骨格を組み合わせた化合物は双性イオンとなった。溶媒の極性低下に伴い骨格間電子移動後の生成物に対応する中性ビラジカルへと平衡移動した。一方、嵩高い電子供与性骨格同士を結合した化合物は二種の配座異性体を有していた。溶媒の粘性の変化に伴い異性化平衡が変化した。これらの環境刺激応答性分子の機能および機構について国内外の学会及び学術雑誌で発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題で合成した有機化合物群は全て新規分子であり、その刺激応答性と応答機構は従来報告されていないものである。特に分子内の電子分布を変化可能な分子を開発したことにより、溶媒の極性や温度の変化に対して磁気的物性の変化で応答する分子を生み出すことができた。また、構造・物性が“ゆらぎやすい”分子を開発したことにより、従来とは全く異なる機構で溶媒粘度を感応する材料を創出することができた。これらの成果は刺激応答性材料の開発に新たな道を拓くものである。
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