研究課題/領域番号 |
18K05082
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分33010:構造有機化学および物理有機化学関連
|
研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
鈴木 優章 島根大学, 学術研究院環境システム科学系, 講師 (90506891)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | 共鳴構造 / 水素結合 / 互変異性 / 芳香族性 / プロトン共役電子移動 / ポルフィリノイド / トリピリン / 環拡張ポルフィリン / オリゴピロール / 構造有機化学 |
研究成果の概要 |
多環芳香族炭化水素に見られる二次元π共役系の再現を、共鳴や他の相互作用によって担わせるべく、分子内多重水素結合と共鳴構造が基盤となる疑似芳香族性骨格を創製した。 ピロール環3つからなる非環状配位子でありポルフィリンの3/4部分構造でもあるトリピリンも分子内多重水素結合を含む骨格であり、その末端ハロゲン置換基に違いによる種々の性質の差を評価した。 meso-アリールヘキサフィリンの5,20-位置換基の電子求引性を調整し、そのコンフォメーションがtype-IIのみを示すもの、type-Iとtype-IIの平衡混合物となるもの、そしてtype-Iのみを示すものが存在することを示した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
次世代炭素材料として有望であるが合成戦略が限られる多環芳香族炭化水素に対し、それらと同等の電子系にいたる合成法の易化・多様化を狙うことで、軽量・柔軟・レアメタルフリーな機能分子開発が可能になる。本研究は、こうした材料開発によって輸送や原材料の入手、そして成形性の問題を高度に解決でき、経済や環境の負荷を低減するための礎を築くことができた。また、芳香族性という有機化学の根幹をなす概念に迫ることで、基礎学術的な観点からも興味深い成果となった。
|