研究課題/領域番号 |
18K05083
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分33010:構造有機化学および物理有機化学関連
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
前田 千尋 岡山大学, 自然科学学域, 助教 (80581371)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
|
キーワード | ポルフィリン / カルバゾール / 近赤外吸収 / BODIPY / 固体発光 / 円二色性 / 円偏光発光 / ヘリセン / キロプティカル特性 |
研究成果の概要 |
ポルフィリン類縁体は光化学、電気化学、超分子化学など様々な分野で注目されている色素である。我々はカルバゾールを組み込んだ縮環ポルフィリンの開発に成功してきた。カルバゾールのベンゾ環の縮環により共役系が大きく拡張するため興味深い電子的性質を示す。またカルバゾールを組込んだBODIPYを合成したところ、いくつかの色素が固体発光を示した。このような近赤外吸収や固体発光は一般的なポルフィリンやBODIPYでは見られない。本研究ではキラルな含カルバゾールポルフィリンやBODIPYを合成し、円二色性(CD),円偏光発光(CPL)スペクトルを用いてキロプティカル特性を評価した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々はカルバゾール骨格を組み込んだキラルな新規ポルフィリンやBODIPY類縁体の合成およびキラル光学特性の評価を行った。本研究で達成した近赤外領域でのコットン効果や固体円偏光発光に関する研究例は限られていた。また優れたキラル光学特性が期待される新規含窒素ヘリセンの開発にも成功した。本研究で得られた新しい知見は、我々だけでなく他の研究者の今後の研究にも貢献すると期待される。
|