研究課題/領域番号 |
18K05102
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分33020:有機合成化学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
宇梶 裕 金沢大学, 物質化学系, 教授 (80193853)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 1,3-双極子 / ニトロン / アゾメチンイミン / 硫黄イリド / ジアゾ化合物 / カルベン / イソシアニド / 一酸化炭素 / 1,4-双極子 / 複素環 / 光学活性 |
研究成果の概要 |
本研究では,1,3-双極子とカルベンという異なる化学種の融合によりハイブリッド高機能活性種を自在に発生させる分子技術を確立し,その活性種を活用する分子変換法を開拓することを目的とした。1,3-双極子として,ニトロン,アゾメチンイミンなどを中心に,カルベン型化学種として硫黄イリド,ジアゾ化合物,イソシアニドなどを選び,様々な組み合わせにより融合の実現を目指して検討を行った。その結果,付加,挿入などカルベンとのシナジーを取り込んだ1,4-双極子型双極性活性種などの発生を実現でき,1,3-双極子からの発展的脱却の足場を築くことができた。また,特徴ある複素環の効率的合成法開発を行うことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,1,3-双極子とカルベンという異なる化学種の融合によりハイブリッド高機能活性種を自在に発生させる分子技術を確立し,その活性種を活用する革新的分子変換法を開拓することを目的とし,各種ハイブリッド活性種の発生を実現でき,特徴ある複素環合成等に展開できた。得られた新規複素環化合物は従来にない骨格であるものもあり,新規生理活性発現等新機能発現が十分期待できること,また環式非環式問わず各種有用化合物の合成中間体としても非常に有用であることから,将来的には新規構造の医農薬品や機能性材料の設計,これらの製造プロセスの開発などの分野への発展展開を通して,持続可能な社会構築への貢献が期待できる。
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