研究課題/領域番号 |
18K05115
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分33020:有機合成化学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
永縄 友規 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 主任研究員 (00613233)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | クロロシラン / クロスカップリング / ニッケル / パラジウム / 有機ケイ素 / 選択的合成 / アルミニウム / ルイス酸 / 酸化的付加 / 選択的 / 有機合成 |
研究成果の概要 |
Si-C結合の形成反応は、合成化学や材料化学など幅広く利用される有用な有機ケイ素化合物を与えるための根幹をなす分子変換技術である。本研究では、ニッケルやパラジウムなどの遷移金属とルイス酸の複合触媒を活用することで、強固な結合として分類されるSi-Cl結合(クロロシラン類)を協働的に活性化および切断し、Si-C結合へと触媒的に変換することを可能とする新規方法論の開拓を目指して検討を行った。具体的な成果として、ニッケル触媒を用いるクロロシラン類と有機アルミニウム試薬とのクロスカップリング反応を見出した。さらに、同反応に対してパラジウム触媒を用いることによってより幅広い基質適用範囲の獲得に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
強固な結合の活性化と触媒的変換化学への挑戦は、近年有機化合物の持つ不活性なC-H結合やC-O結合などにおいて実践されているが、炭素の同族元素であるケイ素について本コンセプトを前面に打ち出した研究例は現在のところほとんど見られず、学術的意義があると考える。 有機ケイ素化合物の有用性は、合成化学や材料化学分野など幅広い分野ですでに十分に認識されており、本研究提案の実現により、これまで困難とされてきた有機ケイ素化合物の提供が可能となることで、それを基にした新奇な特性や応用技術の開発が期待されることから、優れた社会的意義が十分期待できる。
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