研究課題/領域番号 |
18K05128
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分33020:有機合成化学関連
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研究機関 | 東京薬科大学 |
研究代表者 |
松本 隆司 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (70212222)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 光学活性化合物 / 有機合成 / 酵素触媒 / 不正非対称化 / キラルテンプレート / 不斉非対称化 / トリプチセン |
研究成果の概要 |
光学活性トリプチセン誘導体の中でも,特に,1,8,13位に化学変換可能な異なる三つの置換基をもつ誘導体に着目し,酵素触媒を用いた不斉非対称化反応によるエナンチオ選択的合成法の開発を目指した。 検討の結果,1,8位にアシルオキシメチル基をもつトリプチセン誘導体の加水分解による不斉非対称化において,酵素(リパーゼ)を適切に選択することにより,対応するモノアシル体を高収率,かつ,高エナンチオ選択的に得ることに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
トリプチセンは,ビシクロ[2.2.2]オクタンに三つのベンゼン環が縮環した堅牢な骨格構造をもち,置換基間の空間的位置関係の明確な種々の誘導体を設計可能である点で魅力的である。しかし,光学活性なトリプチセン誘導体を合成素子として利用する研究は例が無い。それは,偏に,トリプチセン誘導体を光学活性体として合成する効率的手法が欠如していることによる。 本研究で合成可能となった光学活性トリプチセンは,様々な不斉反応剤の設計を可能にする,多用途で新しいタイプのキラルテンプレート分子となることが期待される。
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