研究課題/領域番号 |
18K05151
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34010:無機・錯体化学関連
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
亀尾 肇 大阪府立大学, 理学(系)研究科(研究院), 准教授 (50597218)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 有機金属錯体 / 配位子 / 触媒化学 / 無機化学 / 錯体化学 / 触媒 / 有機金属化学 |
研究成果の概要 |
本研究では、σ電子受容性 (Z 型) 配位子の更なる機能探索とその特徴を活かした触媒反応の開発へと研究を展開した。例えば、Z 型ボラン配位子を有するニッケル錯体を合成し、それらが二酸化炭素の還元反応に触媒活性を示すことを見出した。加えて、新しいタイプの金属-配位子協同効果の発現と、それを鍵要素とする触媒反応の開発に取り組み、既存と異なる反応機構を基盤とするカップリング反応を実現した。さらには、Z 型配位子として作用する反応基質の電子状態に注目して、σ逆供与を軸とする求核的な活性化法を鍵要素とする、高周期14族元素化合物を用いたカップリング反応を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
σ電子受容性配位子を鍵とする、新しい機構に基づくカップリング反応を提案できた。この新機構では、求核的な触媒活性種による効率的な基質の活性化が期待できることに加えて、結合形成過程が分子内形式で進行するため、難解な結合形成反応への展開も期待できる。カップリング反応の新しい展開が可能となる結果である。 また、σ逆供与を軸とする求核的な活性化法により、強固な Si-F や Ge-F 結合の切断を軸とする初めての触媒を実現することができた。これらの成果は、有機ケイ素化合物、ゲルマニウム化合物の新しい合成法を提案するのみならず、その知見はケイ素化合物のリサイクル技術の発展にも寄与するものと期待できる。
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