研究課題/領域番号 |
18K05156
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34010:無機・錯体化学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
大月 穣 日本大学, 理工学部, 教授 (80233188)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ジオンジオキシム / 自己集合 / 自発的反応 / 多核錯体 / 銅イオン / 超分子化学 / 多核銅錯体 / 1,3-ジオンジオキシム / メタラクラウン錯体 / オキシム / ホスト・ゲスト |
研究成果の概要 |
本研究では,「自発的な反応と自己集合」というコンセプトが,少なくともある化合物群については,一般性をもつことを示した.1,3-ジオンジオキシムと銅イオンを溶液中で混合しておくと,1,3-ジオンジオキシムは他の化合物へ化学変化し(自発的な反応),複数の銅イオンと集合化して多核金属錯体を形成する(自己集合).例えばシクロヘキサン-1,3-ジオンジオキシムは2位の炭素部分がカルボニル基に変化し,この変化した3つの分子と3つの銅イオンが集合した錯体を形成した.これらの自発的反応の反応機構も提案した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
通常,多核金属錯体は,あらかじめ構造が定まった配位子と金属イオンを組み合わせて合成される.これに対して,本研究の多核金属錯体は,室温という温和な条件で新しい構造に変化した配位子と金属イオンとから生成する.「自発的な反応と自己集合」という新しいコンセプトがある程度一般性をもつことを示した.本研究には,簡単な構造の有機分子と金属イオンというシンプルな系においてもまだ未知の反応が潜んでいることを示したという学術的意義がある.
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