研究課題/領域番号 |
18K05157
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34010:無機・錯体化学関連
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研究機関 | 明治学院大学 |
研究代表者 |
井頭 麻子 明治学院大学, 法学部, 准教授 (20379275)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | イオン性超分子 / 多核金属錯体 / 水素結合 / 合成化学 / イオン性固体 / 超分子金属錯体 / 構造制御 |
研究成果の概要 |
本研究では、弱い相互作用である水素結合を利用したイオン性超分子金属錯体の構築を目的とした。水素結合ドナーとしてビグアニド基を有するカチオン性金属錯体と、水素結合アクセプターとしてカルボキシ基を有するアニオン性金属錯体を組み合わせることにより、大きな空孔を有するイオン性超分子金属錯体を合成することに成功した。弱い相互作用で連結された空隙率が高い構造であるにもかかわらず、安定な構造を有することは特筆すべきである。また、同様の仕組みを用いて、錯体カチオンと有機アニオンからなる水素結合ネットワーク構造の合成も行うとともに、水素結合による構造変換の制御にも成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、水素結合を利用した超分子金属錯体の構築において簡便な方法を見出した。水素結合ドナーサイトを有するカチオン性金属錯体と、水素結合アクセプターサイトを有するアニオン性金属錯体を組み合わせるという単純な方法である。錯体ユニットをpreorganizeすることによって、水素結合に基づくネットワーク構造を、偶然性に頼らずに設計・構築することが可能になる。また、金属錯体特有の多彩な物性を容易に組み込むことができるようになるため、この合成法の確立は超分子化学の発展に大きく寄与するものである。
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