研究課題
基盤研究(C)
かさ高い縮環型立体保護基(Rind 基)の立体効果を導入することにより、スタンナノンやテトラスタンナシクロブタジエンなどの高度に分極した典型元素不飽和化合物を合成した。それらの分子構造や化学結合について、実験化学と理論化学の両面から解明した。また、結合電子に由来する特異な反応性について調査した。特に、テトラゲルマシクロブタジエンおよびテトラスタンナシクロブタジエンの酸化反応について調査した。
本研究により得られた成果は、元素科学の新しい研究戦略・研究指針を与えるものであり、新規な典型元素化合物の合成や分子構造の解明、特異な反応性に関する研究内容は、当該分野への顕著な学術的貢献が期待できる。高度に分極した(電荷分離した)典型元素不飽和化合物は、遷移金属錯体を凌駕する反応性を秘めており、従来の概念を打ち破る分子変換反応を提案することで、今後の社会経済の活性化に貢献する大変重要な科学技術につながる可能性が期待できる。
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すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 2件、 査読あり 8件) 学会発表 (54件) (うち国際学会 16件、 招待講演 8件) 備考 (2件)
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