研究課題/領域番号 |
18K05162
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34020:分析化学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
北川 文彦 弘前大学, 理工学研究科, 准教授 (20362452)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 分離分析 / チップ分析 / 電気泳動分析 / オンライン試料濃縮 / グラジエント溶離 / キャピラリーゲル電気泳動 / 生体高分子 / マイクロチップ電気泳動 / マイクロ・ナノデバイス |
研究成果の概要 |
試料リザーバーから目的成分を供給しながらカラム全体に注入した試料溶液も濃縮するLVSEP-FASIとオルガノゲルに基づくNACGEを組み合わせることにより,80%メタノール-20%DMSO系で141000倍の高効率な濃縮を達成した。一方,アニオン種のNACGE分析において,アミン類を添加剤として検出側から泳動させることによってグラジエント溶離を実現でき,カチオン種のグラジエント溶離ではホウ酸がグラジエント剤としてより有効であることが明らかとなった。したがって,LVSEP-FASI-NACGEによる高感度分析とグラジエント溶離による高性能分離を結合した分離分析が実現できるものと期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
LVSEP-FASI-NACGEにおいて,80%メタノール-20%DMSO系で141000倍の高効率な濃縮を達成できた。これはポリマーおよび20%DMSOの添加により泳動液の粘性が適度に上昇したことやEOFが効果的に抑制されたことを反映して,試料のピーク広がりが抑制されたために,高い濃縮率が得られたものと考えられる。一方,グラジエント溶離において,DMSO系ではグラジエントにより泳動時間が大きく短縮されたのに対し,水系では全く変化しなかった。これはDMSO系では効果的な水素結合により粘性が変化するのに対して,水系では強い溶媒和によりグラジエント剤との水素結合が働かないことに起因している。
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