研究課題/領域番号 |
18K05165
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34020:分析化学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
勝田 正一 千葉大学, 大学院理学研究院, 教授 (40277273)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | イオン液体 / 溶媒抽出 / 分離濃縮 / 白金族金属 / ランタノイド / 第四級アンモニウム系薬物 / ヨウ素 / 白金族元素 / 金属酸化物ナノ粒子 / アミノ酸 / 酸化銅ナノ粒子 / レアメタル / ヨウ化物イオン / 薬毒物 |
研究成果の概要 |
物質の分離・濃縮技術として重要な溶媒抽出法をさらに発展させるため,従来抽出が困難とされていた物質に対し優れた抽出能力をもつ新たな「イオン液体抽出系」の開発を目指した。具体的には,(1)白金族金属の抽出に適したイオン液体抽出系の開発,(2) ランタノイドの有機リン酸系抽出剤によるイオン液体抽出:イオン液体の抽出溶媒としての特性の解明,(3)ヨウ素化学種のイオン液体抽出挙動の解明とかん水中ヨウ素のイオン液体抽出による分離・濃縮,(4)高親水性第四級アンモニウム薬物のイオン液体抽出による分離・濃縮,などを行った。これらの研究により,いくつかの難抽出性物質の効率的な抽出分離・濃縮に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抽出対象に適したイオン液体抽出型の設計に取り組む上で,試行錯誤的なアプローチではなく,研究代表者らがこれまでに明らかにしてきたイオン液体抽出系の抽出機構,平衡理論,抽出特性に関する基礎的な知見をベースにした理学的なアプローチを用いることで,効果的な抽出系を見つけることができた。このアプローチは,対象物に応じた抽出系を効率的に設計・見出すために有用であり,学術的な意義がある。また,本研究によって見出された難抽出性物質の分離濃縮法は,有価元素の分離回収や薬毒物の分析等に役立ち,社会的な意義も大きい。
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