研究課題/領域番号 |
18K05183
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34020:分析化学関連
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
平山 直紀 東邦大学, 理学部, 教授 (20260557)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | イオン液体 / 金属イオン / 分配平衡 / イオン交換平衡 / 立体障害 / キレート抽出 / 三相系 / 陰イオン錯体 / 水素結合 / 混合イオン液体 / 第三相 / 溶媒抽出 |
研究実績の概要 |
錯形成を用いる金属イオンのイオン液体への抽出に際し,分配平衡とイオン交換平衡の優劣を支配する因子,すなわち優先抽出種を支配する因子を系統的に評価するという観点から,以下の研究を実施した。 1.1価3座配位子を用いる銅(II)のイオン液体キレート抽出における優先抽出種の評価: 構造の類似した1-(2-チアゾリルアゾ)-2-ナフトールと1-(2-ピリジルアゾ)-2-ナフトールの2種類の配位子のそれぞれを抽出剤に用いて銅(II)のイオン液体への抽出挙動を比較したところ,前者では陽イオン性1:1錯体が,後者では無電荷1:2錯体がそれぞれ優先抽出種となることが確かめられ,錯形成能の差異が優先抽出種決定に寄与するという知見を得て,国際学会で発表した。 2.立体障害を有する1価2座配位子を用いるアルミニウム(III)のイオン液体キレート抽出における優先抽出種の評価: 立体障害によりアルミニウム(III)と1:3錯体を形成しにくい2-メチル-8-キノリノールを抽出剤として用いてイオン液体へのキレート抽出を試みたところ,立体障害のない8-キノリノールを用いた場合とは異なり,陽イオン錯体が抽出種となる基礎的知見が得られた。ただし,その組成と機構についてはさらに詳細な解析が必要である。 3.陽イオン錯体のイオン液体へのイオン交換抽出における抽出相組成の効果の検証:本課題については前年度までに概ね成果が得られたことから,当該成果について国際学会で発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
依然として感染症対策としての入構規制等の影響は受けたが,研究は概ね順調に進行し,国際学会での発表を行うことができた。
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今後の研究の推進方策 |
研究期間の再延長が認められ,また国際学会発表により濃密な議論ができたことを踏まえ,学術論文等の発表へ繋げていく。
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