研究課題/領域番号 |
18K05185
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34020:分析化学関連
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研究機関 | 明星大学 |
研究代表者 |
田代 充 明星大学, 理工学部, 教授 (40315750)
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研究分担者 |
吉村 悦郎 放送大学, 教養学部, 特任栄誉教授 (10130303)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | フッ素医薬品 / タンパク質 / 分子間相互作用 / 核磁気共鳴スペクトル / フッ素化合物 / リガンド / 選択的検出 / 標的タンパク質 / 核磁気共鳴 / 核磁気共鳴法 |
研究成果の概要 |
本申請課題では、標的タンパク質と結合するフッ素化合物(リガンド)の検出において、フッ素原子核を選択的マーカーとして、高感度に検出可能な核磁気共鳴法(NMR)の開発を行った。この測定法では、分子間相互作用に関与するリガンド中の部位を、フッ素原子で特異的に検出し、原子レベルで解析できる特徴を有する。 実際の測定では、1H照射-1H検出飽和移動差(STD)スペクトル、および1H照射-19F検出STDスペクトル測定を行い、フッ素核の直接検出した。また、19F観測による縦緩和時間、および拡散係数測定をタンパク質存在下、非存在下で行い、タンパク質との相互作用解析に有用であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
薬剤とタンパク質との相互作用は、酵素―阻害剤など生体反応において重要な役割を果たす。本研究では、フッ素を含む薬剤とタンパク質との相互作用解析に焦点を当てた。通常、フッ素はタンパク質には含まれないため、フッ素検出が直接的に含フッ素薬剤の検出になる。この選択制を利用し、フッ素原子核および水素原子核を観測し、含フッ素薬剤の構造において、どの部分がタンパク質との相互作用に強く関与するかを解析した。抗ウイルス薬など、酵素阻害剤としての機能を有する含フッ素医薬品の作用機序の解析に役立つ分析手法と考えられ、社会的要請度の高い研究と思われる。
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