研究課題/領域番号 |
18K05188
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34020:分析化学関連
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研究機関 | 崇城大学 |
研究代表者 |
齋田 哲也 崇城大学, 生物生命学部, 教授 (80419621)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2019年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 酵素免疫測定法 / うつ病 / バイオマーカー / エタノールアミンリン酸 |
研究成果の概要 |
本研究では、ベンゾイル化エタノールアミンリン酸(EAP)に対する抗体を用いて、EAPに特異的な競合型酵素免疫測定法(ELISA)を開発することに成功した。このELISAは、ヒト血漿中の0.3μM以下のEAP濃度を測定するのに十分な感度を有していた。血中のEAP濃度は2.0~3.0μMで、うつ病発症時には1.5μMまで低下することが報告されている。それゆえ,本ELISAは,うつ病の診断におけるEAPの定量化に十分な感度を持つと考えられる。さらに、抗EAP抗体は、ベンゾイル化EAPに高い親和性を示した。したがって、本ELISAは、ヒト血漿中におけるEAPの定量法として貴重な新しい分析法となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
EAPは低分子のため、EAPそのものの抗体を作製することは不可能である。それゆえ、これまでEAPの抗体は作製されていない。本研究では、EAPをベンゾイル化し、ベンゾイル化EAPを強く認識する特異抗体を作製することで、EAPに特異的なELISAの開発に成功した。このような手法によって、免疫測定法を開発された例はない。従って、本法はEAPのような単独ではハプテン抗原にはなりえない低分子化合物の免疫測定法の開発に有用な手法になる。本ELISAをキット化することができれば、多くの施設で繁用され、うつ病の早期発見と再発防止に繋がることが期待される。
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