研究課題/領域番号 |
18K05190
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34020:分析化学関連
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研究機関 | 公益財団法人豊田理化学研究所 |
研究代表者 |
冨宅 喜代一 公益財団法人豊田理化学研究所, フェロー事業部門, フェロー (00111766)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 気相イオン / 質量分析 / 核磁気共鳴 / イオンサイクロトロン共鳴 / 極低温冷却 / 核磁気共鳴分光 / 極低温イオン |
研究成果の概要 |
気相イオンの一般的な構造解析法の創生を目指して質量分析機能を備えた気相NMR分光装置の開発を進めた。本研究では先行研究で独自に開発したイオンの減速法や速度選別等の冷却法に加え新たに速度分散補償技術を実験とシミュレーション計算を基にして開発し、本NMR法の基礎となる気相イオンの極低温冷却法を確立した。また磁気共鳴検出の要となる周波数掃引と励起法を整備し、試料イオンの発生、冷却過程と同期して動作する磁場励起システムを完成した.これらの技術を総合して気相NMR装置を構築し、初めて気相NMR検出の原理検証実験を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
質量分析は化学分析法の主要な手段として従来の物質科学から生命科学や医療科学の広範な分野に広がっている。しかし、質量分析は試料の質量の情報しか与えず、構造の情報を直接、得ることはできない。この質量分析の問題を打破する気相イオンの新しいNMR分光法の創出は、化学分析が要となる上記の多くの分野の緊急の課題と考えられる。本研究ではこの課題解決のため、質量の情報と同時に構造の情報も得られる気相イオンのNMR分光法の開拓を初めて試みた。ここで目指す気相イオンのNMR検出は、基礎学問的に気相分子イオンのNMR分光分野を拓くに留まらず、医療科学分野等への応用により化学分析の変革が期待される。
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