研究課題/領域番号 |
18K05193
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34020:分析化学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
豊嶋 厚史 大阪大学, 放射線科学基盤機構, 特任教授(常勤) (40414578)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2018年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | アスタチン / 分光分析 / 乾式分離 / 揮発性化合物 / キャビティリングダウン分光 / 吸光分析 / 分光測定 / 核医学治療 |
研究成果の概要 |
本研究では極微量のアスタチン(At)化合物に適用できる新しいキャビティリングダウン(CRD)分光装置を開発し、揮発性At化合物の性質を明らかにする事が目的である。まずCRDチェンバーを用いて同族元素であるヨウ素の分光実験を行い、信号の観測に成功した。次にAt試料のチェンバー導入法を検討し、テフロンチューブ製導入管ならびに加熱したガラス管で構成した光学キャビティを用いることによってAt化合物を気体分子として効率的に分析部に導入できることを明らかにした。また、At化合物の石英ガラスとテフロンチューブへの吸着特性についての知見を得た。これは医学応用に向けた装置開発等において有用な情報である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、短寿命放射性同位体であるアスタチン(At)を用いたアルファ線核医学治療研究が注目を集めている一方で、極微量しか取り扱えないAtは基本的な化学的性質さえわかっていない。本研究で開発を進めた新たな分光分析装置によって、超微量のAt化合物の化学的同定に一歩近づいた。今後、本研究を継続することで、基本的な性質であるAtの化学形を初めて明らかにできるとともに、医学応用には必須のRI薬剤合成における科学的信頼性の獲得につながると期待される。
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