研究課題/領域番号 |
18K05197
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34030:グリーンサステイナブルケミストリーおよび環境化学関連
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研究機関 | 函館工業高等専門学校 (2020) 長岡技術科学大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
阿部 勝正 函館工業高等専門学校, 物質環境工学科, 准教授 (40509551)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 環境浄化 / 有機リン化合物 / 組換え大腸菌 / バイオレメディエーション / 微生物分解 / 遺伝子組換え / 環境汚染物質 / 環境保全 / 生物分解 / 難分解性環境汚染物質 / 加水分解酵素 |
研究成果の概要 |
環境汚染物質であるtris(2-chloroethyl) phosphate (TCEP)は難分解性であり種々の毒性を有することからヒトを含む生物に与える影響が懸念されている.本研究ではTCEP分解酵素を生産可能な新しい高機能TCEP分解大腸菌を構築した.本高機能分解菌を用いてTCEPの分解について解析したところ,過去に報告されている野生株(Sphingobium sp. TCM1)よりも約8倍早く分解可能であること,また,高濃度TCEPの存在下においても効率的にTCEPを分解できることが明らかになった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難分解性環境汚染物質であるtris(2-chloroethyl) phosphateの微生物分解システムの開発が望まれているが,現在のTCEP分解菌の分解速度は非常に遅い(低濃度でも4日).本研究で構築された高機能TCEP分解菌は上記と同じ低濃度のTCEPであれば8時間程度で,その10倍濃度のTCEPであっても2日以内に分解可能であることを示した.本研究成果はTCEP汚染環境の修復などの環境技術開発,および,難分解性環境汚染物質の微生物分解メカニズムの解明において重要な知見であり,その社会的意義や学術的意義は大きい.
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