研究課題/領域番号 |
18K05209
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34030:グリーンサステイナブルケミストリーおよび環境化学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 |
研究代表者 |
迫田 晃弘 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構, 核燃料・バックエンド研究開発部門 人形峠環境技術センター, 研究職 (50603221)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | ラドン / トロン / 散逸 / 鉱物 |
研究成果の概要 |
ラドン(Rn-222)やトロン(Rn-220)は希ガスの天然放射性元素で、鉱物などに含まれるラジウムを起源とする。あらゆる場所に存在するため、これまでに健康影響やトレーサ利用等の観点から、多様な研究の取り組みがなされてきた。本研究では、ラドンの環境動態の最初のプロセスであるラドン散逸現象の理解を目的に、鉱物粒子の性質がラドンやトロンの散逸に及ぼす影響を実験や計算に基づいて検討した。その結果、鉱物を加熱処理(400~800℃、6時間)することで、アニーリング効果によって散逸が抑制された。また、モデル計算から、アルファ反跳に比べて固体内拡散の散逸への寄与は小さいと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ラドン・トロン散逸の理解の深化によって、環境動態の最初のプロセスである「発生」の特徴が明らかになり、環境影響評価の向上による放射線防護分野への貢献が考えられる。また、ラドンを境界とした鉱物中の放射非平衡の理解にも貢献し、年代測定の精度向上など地球科学分野への貢献も考えられる。
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